【2018年2月】名古屋から日帰り!LCCでさっぽろ雪まつり

札幌の雪まつりに行ってみたい。でも、高い飛行機代やホテル代を払ってまではいいかな。

長年そう思ってスルーしてきたのですが、エアアジアが就航して雪まつり期間でも中部国際空港(セントレア)〜新千歳空港(札幌)が往復1万円弱。日帰りならホテル代もかからない!

というわけで、夫に有休を取ってもらって行くことにしました(夫は先月、1泊で行っています。夫婦交代で一人旅)。夫は子どもたちが帰ってくるまでの間、久々に映画に行ったそうです。

※雪まつりの様子だけ知りたい方はここをクリックしてジャンプしてください。

■ 始発電車で、北海道へ!

朝4:45分に起きて、5:30の始発の地下鉄で出発。これでもギリギリなので、乗り換えミスや乗り越しがないようにドキドキです。

金山から空港までの快速特急に乗っている間に夜が明けてきました。この時間なのに座れないことに驚き。通勤のみなさん、おつかれさまです……。

7:30、無事出発。エアアジアのCAさんのヘアメイク、広告そのまんまでした。
⇒気になる方は、マイナビニュースの写真がわかりやすいです。

ちょっとお腹が空いてしまい、「きしボナーラ」に興味がわきましたが、いまから北海道に行くのにさすがにナシだと我慢。座って寝るのは得意ではないのですが、できるだけがんばって寝ました。

■ 小樽編

9:30、新千歳空港に到着!うっすら雪です。起きたときには名古屋だったのにこの時間に北海道。すごい。
この時点では、札幌で1日ゆっくりするか小樽にも寄るかは未定だったのですが、「雪まつりは2時間もあればじゅうぶん」という情報を得て、快速エアポートで小樽まで行くことにしました。

札幌を過ぎると海が見えます。写真には撮れませんでしたが、なんとサーファーの姿も!

小樽到着、外国人観光客が多くてホームは大混雑です。この季節に小樽まで来ようという意気込みはすごいし、ありがたいことですね。

駅を出ると11時前でした。もちろん寒いけど、風がないせいか名古屋と比べて格別寒さが厳しい感じはしません。

背後から、「こんなところにミスタードーナツって、ねぇ?なんか笑っちゃうわね」と、信号待ちで後ろにいたご夫婦の奥さまの声。「どこから?」と話に割り込んできたおじさんがいて、奥さまが「仙台です」と答えるのが聞こえました。

「こんなところにミスタードーナツ」、わたしは仙台に行ってもそう思います(笑)。

運河を30分ほど観光してお寿司というコースが効率的なのはわかっていますが、朝から飲まず食わずなので空腹に耐えられません。

というわけで。

小樽でLeTAO。おたるでるたお。

イートイン用のカウンター席がある店舗です。

期間限定商品の生ケーキのなかから、いちごのミルフィーユを選択。冬に「旬のいちご」と聞くと「路地ものの旬はGWや!」と言い返したくなる田舎者ですが、おいしくいただきました。

エキモルタオ
https://www.letao.jp/shop/ekimo/

20分ほどゆっくりしてから、いよいよ小樽運河めざして観光開始です。路面はところどころ凍っています。

2日前に東急ハンズで買っておいた「つるピタ3」を靴にセッティング。前に重心を置いて歩くと滑りません。すごい!

ぱんじゅう、ちょっと気になる。でも、ベビーカステラって書いてあるし、「ぱん+まんじゅう」ならだいたいわかるのでここはスルー。

今度は小樽ピロシキ!?

これは素通りできません。入ってお土産にピロシキを買いました(帰って食べましたが、すごくおいしかった!)。触るとほんのり温かいのですが、まだ揚げたてなのか自分の手が冷たいのかよくわからない。

お店の前にあった「恋みくじ」も引いてみました。普通にかわいい。

吉でした。
川沿いを歩くとか、水のあるところの観光に何がありそうね。

今から運河です。

スリラーカラオケってなにー?30分80円だったので覗きたくなりましたが、ゾンビとの恋はまたの機会に…
と、信号待ちでふと下を見て発見。

20代の女の子の京都の定期。

記名式ICOCAなので定期だけなら止めれば済みますが、ICOCAで小樽駅のコインロッカーを借りてるらしいのが大問題。こんなややこしいものをなぜ見つけてしまったのか…

最寄りの観光案内所に届けたあと、駅の忘れ物係にも電話して落とし主の名前と届けた場所を報告。さらにたまたま横を通った関西弁全開のギャルを呼び止めて確認するというおせっかいおばさんぶり(違いました)。
水のある場所の観光で何かあるって、これですか?

なんだかんだで12時をまわってしまったので運河近くの小樽地ビールも運河クルーズも諦め、ささっと写真を撮りつつ小樽に詳しい人に教えてもらったおいしいというお寿司屋さんへ。

室内は暑くて、熱燗のつもりだったけどビール。クラシックではないサッポロでした。

お通しはマグロの佃煮、おつまみに旬のたちポン(鱈の白子ポン酢)。うまーーー!

「季節じゃないんですが、珍しく入ってきたタコの卵の醤油漬けもおすすめですよ」と、勧められるままに追加。形状はグレープフルーツのひとつひとつの粒(?)みたいな感じで、イクラを濃厚にしたような味わいでした。これはおいしいつまみ!

お寿司は10貫2500円の盛り合わせのつもりでしたが、せっかくなので北海道ならではの旬のものを厳選して出していただくことにしました。ここからはお茶です(酒飲みですが、お寿司はお茶で食べるのがいちばん好き)。

ソイ。鯛のような淡白な白身です。口の中でごはん(シャリ)がほどけていってすごく美味しい。

次はハッカク。こちらも北海道ならではの白身魚だそうですが、ソイよりは少し脂がのっていて、スダチがよく合いました。

ホッキ貝。コリッとした歯ごたえで、臭みはなくしっかりした旨味はあります。

ニシン。イワシをちょっとだけ淡白にしたような味です。大好きなのですが、名古屋でお刺身を見かけたことはないので嬉しい。

大将に相談に乗ってもらって、続いてシメの3貫。

なんとクジラ!馬刺しと中トロを足したような味です。つまり最高。どこか忘れましたが、希少部位だとか。

最後にマスと時鮭。右がマスです。養殖サーモンも充分おいしくて好きですが、なんともしみじみおいしい。

ウニもイクラもマグロもあえてはずしての北海道尽くし、大満喫!お勘定は、5000円弱(盛り合わせ注文と比べて+500円ほど)。ちゃんとしたお寿司屋さんのカウンターでお好み注文なんて初めてのことでマナー違反とかあったかもですが、わたし自身は楽しくて大満足でした。

すし処 貫
https://tabelog.com/hokkaido/A0106/A010601/1061086/

ご機嫌で小樽駅に戻ります。

裕次郎の歌が大音量で流れてました。

小樽あんかけ焼きそば…

願掛け焼きそば(GKY)…

誰が座るのか?

972円のエコバッグ、これは売れるのか?

いろいろ気になる小樽の商店街を抜けて、13:40の電車に乗りました。

そういえば「14:00の快速エアポートとどっちが早いですか?」と改札で聞いたのですが、その答えが
「あと5分しかありませんが、13:40です」
改札からホームまで急げば30秒ですが、「5分しか」。

■ 札幌編

14:30前には札幌に到着。あとでバタバタしないように子どもたちにお土産を買い、年末の肺炎でご迷惑をかけた仕事先にレターパックで発送してたらもう15時。

雪まつり、いまから行きますよー!

となりの大通公園まで地下街を歩きます。

あ…1人用の出しパネルが…

スタッフのお姉さんにお願いしました。300円で缶バッジにしてくれるみたいですが、先を急ぎましょう。

そしてついに札幌の地上へ!

4丁目会場からスタートです。屋台みたいなのがいっぱいあります。

最初は、ニベアでした。広告的な雪像も多いんですね。でもかわいい。

「ボタンを押すとシャボン玉が出ます!どなたかご協力を!」と、必死で呼び込みしているお兄さんがいたので押してあげました。

白背景じゃシャボン玉が見えない!!!!!

近づいてがんばれば、小さなシャボン玉たちが見えましたが…。お兄さんの悲壮な呼び込みは、そういうことだったのか。

ファイナルファンタジー、すごいんだけど、知らないから感動がいくぶん薄い。残念。

これは台中駅。夜のライトアップ、見てみたかった。

ラブライブとかもある。

永谷園コーナーに、いきなりトリックアート的なフォトスポット。子どもがやってるのを見てどうしてもやりたくなり、係のおねえさんに撮ってもらいました。「インスタ映え」を連呼してたけど、でもこれインスタ映えなのかな。おもしろいしかわいいけど。

スウェーデン広場のストックホルム大聖堂。

で、ここで奈良の酒。唐突もいいとこ!

と思ったのに、素敵な佇まいだったのて入ってしまいました。流れてるイメージムービーがめちゃくちゃいい。

飲み比べセット500円。安い。

本業は映像作家だという外国人の店員さんと明治村の話やら姫路城の話やらで盛りあがり、お約束の「旅先のおじさん」登場!(だいたい1回はおじさんと絡んでしまう)
さて、続きの雪像を見て行きましょう。

有志の市民によるエリアもあります。充分すごいんだけど、まわりがすごすぎてほほえましい感じになります。

小樽のお寿司屋さんを教えてくれた方がお手伝いしたという動物たちのスポーツ大会。

日清のすべり台、すごい!ここでカップヌードルすする写真撮りたいなあと思いましたが、1個完食するのは多いのでやめました(どん兵衛やカップヌードルが食べられるプレハブ小屋はありました)。

CMに使われてたベンチ。だから?という気もするけど、星野源ファンや吉岡里帆ファンは座りたくなる、のかな?

そして手塚治虫!メルモちやんの歌とかが流れていました。

ここでUターンし、雪像たちを挟んで反対側の通路から帰ります(両側とも一方通行)。

こちら側は道沿いに小さめの雪像が並んでいました。

ちゃんと挟んでる!「マンモグラフィ!」と大声で叫ぶ男の子がいて、おかあさんがちょっと恥ずかしそうでした。

まだサッポロクラシック飲めてないので屋台で飲みたい気もするのですが…

無理。

一時的に吹雪いても、誰も傘をさしていませんでした。そして代わりに、帽子やフードがすごく実用的に使われている感じ。あとで聞くと、この時期の雪は払えば落ちるので濡れないし、傘をさしていて転ぶと自分もまわりも危険だからなのだそうです。

さて、絶対に行くと決めていたのはテレビ塔下のこちら!

モエ・シャンドンのアイスバーです。
氷を入れて飲むためにつくられたモエ・シャンドン・アイスアンぺリアルが看板なのですが、氷を入れたグラスで1000円。小さなボトル(200ml)は1600円でラッパ飲みとのこと。スーパーとかで買うより安い。

では、ボトルで!
おつまみは、札幌の人気ビストロのプロデュースだそうで、フォアグラのクレームブリュレにしました。700円。シャンパンは安いけど、お料理はお祭り価格ですね。

この飲み口、持って帰りたいとは言い出せず返しました。あっても、家でモエをラッパ飲みすることはありえないし。
飲み終えると、17時前。Travel.jpナビゲーター仲間のろぼたんさんが近くで働いていてちょうど仕事が終わるということで、待ち合わせして30分ほど会えることになりました。

時間がないのでお茶だろうと思っていたのですが、まさかの飲みのお誘い。嬉しかったです。しかも溢れるワインを頼むろぼたんさん。

わたしはさっきシャンパン飲んでるので、よなよなエール。乾杯!

■ 名古屋へ帰ろう

空港に着いたのは、出発40分前。チェックインを済ませて保安検査場を抜け、追加でお土産を購入。

サッポロクラシック生が飲めなかったのは心残りですが、さすがにここで無理やり飲んでもおいしくないので、缶ビールをお土産に買うにとどめました。

心配していた雪の影響もなく、いよいよ搭乗…と思いきや。

搭乗券がない!

酔っぱらっているせいではなく日常茶飯事。拾うことも多いけど、なくすことも多いのです。いつもは夫にチケット類や大事なものは預けるのですが、今回はひとりなのですごく気を付けていたのに…、最後に油断してしまいました。

ギリギリまで探して乗り遅れると大変なので、搭乗口のスタッフさんに謝って再発行してもらい、そのあとゆっくり探したらカバンの底から出てきました。すみません…

無事搭乗となりましたが、すごい雪。

飛行機の窓にもどんどん雪が積もって、顔を近づけると結晶の形もよく見えるくらいでした。
「凍結防止のための作業を行っております」とのことで30分ほど出発しないのでちょっと心配になりましたが、なんとか20時には離陸しました。

隣は男子大学生の2人組で、内容はわからないまでもときどき会話が漏れ聞こえてきました。インパクトが大きかったのはこのワード。

スピリチュアル系クズ

何の話だったか気になる。

なにはともあれセントレアに戻れたので、念のために抑えていた翌朝の飛行機をキャンセル(※)。特急と地下鉄と乗り継いで最寄り駅に着いたのは0時前でした。そして気づく。

お腹ペコペコ!

ケーキ、お寿司、奈良の地酒、シャンパンとフォアグラと薄いバゲット、よなよなエールとアンチョビきゅうり。飲んでるだけで、午後からほとんど食べてない。

ファミマで買って帰ったのがこちらです(身体がビールよりもコーラを求めてました)。

こんなことなら雪像の横でカップヌードル食べて写真撮ればよかったーーーー!!!

以上、日帰り北海道旅行記でした。日帰りにしては濃い。
旅費は、(仕事関係のご挨拶お土産は除いて)3万円くらい。荷物が軽いのもよかったです。これはまたやろう。

(※)欠航で帰れないと困るので、念のためにANA便を予約していました。ANA特割の取消は、手数料430円+運賃(今回は16500円)の5%。1200円で保険をかけた感じです。残席わずかの便なら申し訳なくて迷いますが、残席いっぱいだったので心おきなく予約。

■ 雪まつりの感想

すっかり忘れていたので、最後に書きます。

盛大な作品展という感じでした。

ひとつひとつは、本当にすごい。だけど、脈絡がない。よく知らないキャラクターや建物もいっぱいある。クオリティもバラバラ。「大好きなものを描きなさい」と言われた子どもたちの作品展を見ているみたいな気分にもなりました。

統一性のある大きな物語をつくりあげるのが難しいことはよく理解できるのですが、でも何かちょっとでも、共通のテーマやデザインの縛りがあればな…というのが正直な感想でした。

でも、LCCでサクッと行くならすごく楽しいし、また行きたいです。「来年は雪まつりの時期に行っておいで!」って夫にも勧めました。