5月27日(金)の夜から28日(日)の早朝まで、台北に一人旅をしてきました。
2月のJetstarのセールで、往復 9,610 円(諸手数料込)で取ったチケットです。時間帯的に2歳と5歳の子どもを連れていくのは難しいけど、この日程なら夫が仕事を休まなくても行ける!
というわけで…
わたしが5月、夫は6月にそれぞれ一人で行くことにしました。
ちなみに、「そこまでして行きたい?」と何人かから聞かれましたが、
そこまでして行きたいです!
この記事はプライベートな旅行記です。深夜便での台北行き情報については、こちらにざっとまとめてあります。 ⇒【心配無用】台北(桃園空港)に深夜到着したときの情報まとめ |
では、完全に珍道中、はじまり~
■ 5月27日(金)
◇ 19:00
定時退社の夫と合流し、家族で夕食を食べてから出発です。
いまから台湾なのに中華を食べていることに途中で気付きました。
◇ 21:00
中部国際空港に到着。
Jetstarのカウンターはけっこう混んでいました。
しかも、前の若いカップルが、
「えー!?荷物預けるの無料じゃないの~!?」
「これ預けたらいくらになるんですか?」
と、トラブル発生中。
さんざん揉めた末にお金を払って預けることに決めたようで、
「ではこちらへどうぞ」
と、チェックインカウンターがひとつ閉じて、別の場所へ案内されていきました。
しょうがないよな、と並んでいる全員が大人としてイライラを鎮めようとしたそのとき、
「きゃー!〇〇くんたちもたいわ~ん!?」
知り合いを見つけて歓声をあげるカップルの女の子。
「共通の敵が生まれている…」
背後から聞こえる呟き。
思わず後ろを振り返って笑いかけてしまいました。
※こんなことにならないために…
◇ 21:45
出国審査を終えたのは22時前。
スタバが22時まで開いているだけで、本屋も売店も閉まっています。がーん。
食料を持たずに出発するのはもしもの場合に危険、という元バックパッカー心理が働き、自販機で菓子パン2個を購入。
空港までの交通費 1,110円 パンと飲み物 750円 航空券代 9,610円 合計 11,470円 |
◇ 22:15
いよいよ搭乗!行ってきまーす!
■ 5月28日(土)
◇ 1:25
フライトは約3時間、深夜0時すぎに台北桃園空港に到着。
入国審査と両替を終えて、1時25分の台北駅行きのバスに乗りました。
台北桃園空港から市内までは24時間、國光客運のバスが運行しています。エアコンが強いので、夏でも長袖が必須なことを忘れてました。寒い!
空港バス(國光客運) 125元(440円) 合計 11,910円 |
◇ 2:30
1時間弱で、バスの終点の台北駅に到着。バス停から徒歩3分のゲストハウス「mini inn」にチェックインしました。
女性専用ドミトリー 2,470円 合計 14,380円 |
※Travel.jpに旅行ガイドを寄稿しています。
台北駅から徒歩3分「ミニイン(miniin)米尼旅店」は深夜到着時の仮眠に便利!
◇ 3:15
2段ベッドの2階はちょっと上りづらかったですが、施錠できるロッカーや専用のビーチサンダルもあって、とても快適。
台北に単身赴任中の大学時代の先輩から、朝食のお誘いメールが来ていました。
メールの返信をしたりして、3時半すぎに就寝。
◇ 7:45
先輩が昼の飛行機で一時帰国するということで、8時の待ち合わせ。
子どもの運動会だそうで、パパとしては外せないイベントですね。ネットでは雨予報でしたが、普通にギラギラと晴れています。
先輩曰く、「1日に1回は降るから予報は毎日雨予報」だそうです。
えー!?
◇ 8:00
10分ほど歩いて、となりのMRT善通寺駅まで来ました。
◇ 8:30
30分ほど並んで入店したのは、有名な「阜杭豆漿」というお店。フードコートですが、ほぼ全員がこちらのお店目当て。観光客も地元の人もいます。
活気のある厨房で、パン生地が丸められたり揚げられたりしています。
ついに朝食、待ちに待った台湾での食事です。
手前は温かくて甘い豆乳(甜豆漿)、日本の豆乳は苦手ですがこれなら何とか飲めます。
といってもやっぱり特に好きではないので、先輩のをひとくちいただきました。
こちらが、先輩オススメの「厚餅夾蛋」、玉子を挟んだ厚焼きパンという感じの意味
38元(135円)、遠慮なくごちそうになりました。満腹!
写真だと小さく見えますが、長さ20㎝、厚さ5㎝ほどのボリューム感です。
なかはこんな感じで、小口ネギと玉子焼きです。
家の玉子焼きにこれだけ塩を入れると「しょっぱ!!!」となるレベルなのですが、ネギ油の風味に強めの塩がよく合っておいしかったです。
◇ 9:30
いったん、宿に帰ってきました。無料朝食は食べ損ねましたが、オレンジジュースでビタミン補給。
◇ 10:45
帰りも空港バスのつもりでしたが、先輩に新幹線も使えると教えてもらいました。
数百円の違いだし、バスは渋滞で遅れることもよくあるそうなので帰りは新幹線がいいかも。これはママ鉄としては乗らないわけにはいきません。
※台北~桃園の台湾新幹線については、こちらにまとめています。
荷物は宿で預かってもらうほどの量ではありませんでしたが、街歩きをするには少し邪魔だったので新幹線改札の近くにロッカーに預けました。
台湾新幹線(台北~桃園) 155元(545円) コインロッカー 3時間30元の9時間利用 90元(315円) 合計 15,240円 |
◇ 11:15
さて、本格的に一人旅が始まります!
台北駅隣接のバスターミナルにある複合施設、京站時尚廣場へやってきました。
◇ 11:20
目的地はこちら、台湾のクラフトビールメーカー「金色三麥」の直営パブ。11時半開店ですが、席に案内してくれました。
まずは世界のビアフェスでの受賞歴があるというハニーラガー!
昼間からカウンターで飲めるのはいいですね。ハチミツの風味はありますが、それほど甘くない軽いビールでした。
朝ごはんでまだお腹は膨れているけど、何か食べないと酔うのでアスパラを注文。
1/4ほど残してしまいましたが、その時点で穂先を数えたら20本以上ありました。いくら細くても、アスパラ100本は無理です。
ハニーラガーは飲んだけど、せっかくなので飲み比べセットも。
右からダークラガー、アンバーラガー、ハニーラガー。まんなかはラガーなようですが、味としてはエールっぽい感じでした。
「コロナがクラフトビールを作ったらこんなんかな」というような軽さです。
12時半くらいに店を出ると、受付は大混雑していました。店が広いので空席はまだけっこうあるのですが、受付がさばけていません。
週末に行くなら、早めの時間に行くのが良さそうです。
金色三麥 660元(2,310円) 合計 17,550円 |
◇ 13:00
2つ隣の双連駅まで、地下街を歩いていくことにします。
途中で本屋街を通りました。子どもの本がこんなにあるって楽しい!
村上春樹ってほんとに海外でも人気があるんですね。
雨も降らずにエアコンも聞いている地下街では、ダンス教室的なものが開催中。マレーシアやシンガポールでも見かけたことがあります。
地下街にはトイレもあるので、ビールを飲みすぎていても安心。
「自販機で生理用品を買いたいけど10元がないの、5元2枚と両替して!」
といったようなことを、ボディランゲージで地元の女の子に頼まれました。なんとか換えてあげられたけど、わたしじゃないほうが早かったと思う。
ミスド発見!
と思ったら、井村屋も発見!
ショーケースのなか、ポンデリング系が多すぎませんか。あとはオールドファッションがちょっとあるくらい。
◇ 13:30
4~10月までの期間限定でオープンする「冰讃」へやってきました。
マンゴーの乗ったふわふわのかき氷「芒果雪花冰」。練乳は嫌いではないけど多すぎるのは苦手なので、少なめでお願いしました。
かき氷は日本でも同じくらいおいしいですが、マンゴーが贅沢で最高!
自分の写真がないままなのもなあ、と思って、隣の人にお願いしました。こういうのはさすがにちょっと恥ずかしかったです。
マンゴーかき氷 120元(420円) 合計 17,970円 |
◇ 14:00
もうちょっと休憩したいけど、ビールとかき氷でお腹はじゃぶじゃぶ。
でもマッサージしてもらいたいほど疲れていないし、と思っていたところ、双連駅前に美容院を発見。台湾と言えばシャンプー、というのはいまやちょっと古い???
お客さんが何人かいたので順番が来るまで30分ほど涼みながら待てました。
普通のシャンプーは170元ですが、お願いしたのはローズシャンプー288元。お姉さんの肩マッサージも上手だったし、大満足!
小林髪廊 288元(1,000円) 合計 18,970円 |
◇ 15:00
そんなにお腹は空いていないけど、朝ごはん以降、ほぼ水分しか摂っていません。
熱中症で倒れないように栄養補給もしておかなければ。と、双連駅からすぐの「双連〇仔湯」へ。
「anan」の週末台湾特集を見てすごく食べたくなっていたもの。じっくり揚げたお餅に、きなこ・黒ゴマ・ピーナッツ粉がまぶしてあります。
と、この写真↑はいい感じなのですが、実態はこちら↓。
「anan」にも日本語メニューにも「2個75元」しかなかったんです。
が、それを頼むとこんな感じで出てきました…現地語の伝票をよく見ると、1個40元というのもありました。
夕食に小籠包を食べたいのに、15時にお腹いっぱい。
油餅 75元(260円) 合計 19,230円 |
◇ 15:30
再び地下街に戻り、本屋さんをひやかしながら次の目的地を目指します。
この本、表紙も紙の手触りもすごく良かったので欲しくなりました。まったく読めないので諦めましたが、かわいいなあ。
こちらはおみやげに買いました。現地語ですが、写真でわかりやすかったので養生にハマっているお友達へ。
おみやげの本 150元(530円) 合計 19,760円 |
◇ 16 :00
故宮博物院まで行く時間がないので、今回は「台北當代藝術館(MOCA)」に来ました。
こういう空缶のアートって、ちょっと前の日本にあった気がします。
入館しようとしたら、「創作工作坊」「免費」の看板を発見。なにやら無料のワークショップがあるようなので、とりあえず寄ってみました。
「今日はMOCAのお誕生日だからケーキを作るのよ!」ということだそう。
ハギレやセロファンやビーズを使って作りました。こういうときにセンスがあれば、富士山や鶴や桜を表現できるんだけど、残念。
完成したケーキは、イベント会場に飾ってもらいました。
16時半になったのでそろそろ入館したいところなのですが、「17時になったらケーキを返すから来てね!」と言われてしまいます。
英語力の限界で、「18時まで預かってて」と上手く伝えることができません。
仕方ないので、今回は無料展示とミュージアムショップで過ごすことにしました。
上の写真はコインロッカーです。
買ったのは、かわいいパッケージのコーヒーと台湾の詩人の名前が印字されたメジャー。
このメジャーは60元(210円)でマスキングテープとかよりも安かったです。メジャーってあると何かと使うし、これはお買い得なおみやげですね。
17時に戻ると、なにやらパーティの準備が整っていました。
そしてみんなでハッピーバースデーを歌い、ケーキカット!なんかものすごいラフな恰好だけど、館長さんとかエライ人なんでしょうね。
2階からはしゃぼん玉が降ってきました!MOCA、15歳おめでとう!
関係者いっぱいの記念撮影にもなぜか呼ばれて一緒に。このときの写真はMOCAの公式facebookにも載っています。
ケーキが切り分けられていきます。この展開はもしや・・・
やっぱり~!?
嬉しいけど、夜の小籠包がだんだん遠のいていく(笑)。プリン風味のアイスがはさまっているおいしいケーキでした、ありがたく完食。
なぜか無料入館券もいただいて、1時間半の滞在が終了。
来月、夫がこれを使えるかな。指先が汚れているのは、ボンドを使って工作をしたからです。
MOCAでおみやげ 420元(1,470円) 合計 21,230円 |
◇ 17 :30
本格的に腹ごなしをしなくてはならないので、次の目的地まで20分歩きます。こういう街歩きは、楽しいですね。旅の醍醐味です。
◇ 18 :00
テンションMAX!ビール樽がいっぱい!
こちらはビアホールを併設している台湾ビール工場(台啤346倉庫餐庁)。
2008年に台湾に来たときは夫婦でここで飲みました。
ビール工場の入口からかなり奥まったところにあるので探すのが少し大変。
でも、いざ入店してみると500元以上の飲食が必要とのことでした。ビール1杯は90元、お腹は空いていないので500元はちょっと無理そうです。
でも、ビール工場のすぐ近くにあるコンビニ風の酒屋でも生ビールが飲めるのです。
この情報は、朝ごはんを一緒に食べた先輩からの情報。これは自力ではたどりつけなかった素晴らしい情報です。謝々!!!
酒屋さんのレジ横に生ビールサーバー!
ビアホールよりも30元安くて、60元(210円)でした。
テラス席で飲むことができます。いきなりの本降り。濡れずにここまで歩けたので、ラッキーです!
隣のテーブルでひとりで飲んでいたおじさんに話しかけられて、乾杯!
日本生まれで2歳まで日本にいたそうです。日本語が少し話せるおじさん。
おじさんと話をしながら飲んでいると、さらにおじさん2人と相席になりました。
臭豆腐を食べなさい、と激しく勧めてくれます。雑巾みたいなニオイで苦手なんですが、せっかくなのでひとくちだけ。
臭豆腐をもっと食べろ、と言われましたが、さすがにそれは固辞。
そしたら、フライドチキン(たしかファミマ)をくれました。小籠包は、もう諦めます。
19時には雨があがって、紫色のきれいな空です。
右は最初のおじさんにおごってもらった普通の台湾ビール。このおじさんは、記念品として台湾ビールのコップをお店からもらってくれました。
左はあとからきたおじさん2人におごってもらった黒の台湾ビール。こちらのおじさんたちは、おみやげにお守り袋をくれました。
深夜便ならもう1本飲もう!と誘われたけど、酔っても困るので20時にお別れ。
万年筆で、ananのページにサラッとメッセージを書いてくださいました。汗だくのYシャツきた普通のおじさんだけど、なんかすごくオシャレ!
これから、いい人生が送れそうな気がしてきました。
<Taiwan Tobacco & Liquor corporation – beer cafe>
104, Taipei City, Zhongshan District, No. 54 Weishui Rd
※年末年始以外は無休、9:00~20:30までの営業とのこと(おじさん情報)
台湾ビール 60元(210円) 合計 21,440円 |
◇ 20 :00
この日はじめての地下鉄で、次の目的地の龍山寺へ。
おじさんは最後までつきあいたいと言ってくれたけど、一人旅もしたかったので丁重にお断りしました。
おじさん、ごめんね。
目指すは、廣州街観光夜市のなかにある「懷念愛玉冰」です!大人気の愛玉冰(オーギョーチ)のお店で、少し並んでいます。
容器いっぱいの愛玉冰のなかに、大きな氷がたくさん浮かんでいます。オーギョーチは、日本だとバーミヤンで食べられますね。いまもあるのかな。
こんな感じで、ビニール袋に入れてストローをさして渡されます。
ゼリー入りのハチミツレモンといった味ですが、ここのは本当においしい!小籠包は諦められても、こちらは飲まずには帰れません。
MRT(忠孝新生(忠孝復興だったかも)~龍山寺) 20元(70円) 愛玉冰 35元(120円) 合計 21,630円 |
◇ 21 :00
少し早いですが、台北駅に戻ってきました。
小籠包を食べる時間はあるのですが、満腹で食べるのはもったいない。ロッカーから荷物を出して整理して、空港へ向かうことにします。
MRT(龍山寺~台北) 20元(70円) 合計 21,700円 |
これが台湾新幹線!
桃園に止まる新幹線であることをしっかり確認してから、乗ります。
日本が技術提供しているので、内装は「のぞみ」にそっくりです。
三菱の広告ですが、車両を作ったのは三菱重工ではなく川崎重工だそうです(三菱に勤める大学の後輩がそう言ってました)。
◇ 22:00
桃園駅に到着しました。残念ながら、ここは空港ではありません。
でも、駅から空港までのバス乗り場はすぐ。空港までは20分くらいです。
Uバス 30元(100円) 合計 21,800円 |
◇ 23:30
出発の3時間以上前に空港に着いたので、しばらく時間を潰してからチェックイン。
関空と成田にも深夜便があるので、Jetstarのエリアだけは混雑していました。ウェブ・チェックイン時に窓側の座席になっていましたが、通路側に変更依頼。
深夜便でトイレに行くときに隣りの人を起こしたくはないですから…
■ 5月29日(日)
◇ 1 :20
出発までは、Kindleでダウンロードした小説を読んで過ごしました。
本を持ってくるのを忘れても買えるって、いまさらだけど電子書籍ってすごい!出発前に自販機で水を買ったら、水のボタンを押したのにリプトン出てきました。
到着してからちょうど24時間、台北から日本へ向かいます!
飲み物 20元(70円) 本 460円 合計 22,330円 |
◇ 5 :40
こんなときに限って、20分も早く中部国際空港に到着しました。
「こんなときに限って」という言うのも、自宅の鍵を忘れて出てきてしまったのです。早朝にチャイムを鳴らして家族を起こすのも気が引けます。
特急はまだ走っていないので普通電車でのんびりと帰ります。寝落ちして乗り過ごさないようにkindleで読書していましたが、かなり眠い!
空港からの交通費 1,110円 合計 22,440円 |
◇ 7 :15
夫にメールし、「起きたよ」の連絡があるまでは家の近所でモーニングを食べながら待機。2日連続で寝不足なのでコーヒーはやめて、砂糖多めのココアにしました。
正当派のハムサンド、おいしい!
モーニング 470円 合計 23,910円 |
◇ 8 :10
幸い早めに連絡があったので、あまり待たずに帰れました。子どもたちへのおみやげを買い忘れたことを思い出し、キャラパンを買って帰宅。
家族の朝ごはん用のパン 540円 旅費総計 24,450円 |
お風呂に入って、昼過ぎまで寝かせてもらったらスッキリしました。2歳と5歳の子どもたちも、寝るときにちょっと淋しがったくらいで楽しく過ごしたようです。
小さい子どもがいても海外一人旅ができるなんて、LCCばんざい!
(一人旅だったのかどうかはアヤシイところですが)長文を読んでくださってありがとうございました!
1ヶ月後の、夫の旅行記はこちらです。
わたしよりは普通の一人旅で、九份にも行っています。