もう5年近く前のことになりますが、2012年夏(これを書いているのは2019年)。
テレビの海外旅行番組を見ていたときに突然、強烈な衝動に襲われました。
わたしはここで何をやってるんだ!
遠くへ行かなきゃ!
娘はそのとき、1歳8ヶ月。
なぜあんな強い衝動が起こったのか、自分でもよくわかりません。
いままでの人生でいちばんと言ってもいいくらい悩みましたが、
よし、行こう!
そう決めてからは、娘の体力に負担がない日程とルートを必死で練り、10月に2週間弱で計画。
1日目 | 名古屋~ヘルシンキ(乗継)~アムステルダム(ホテル泊) |
2日目 | アムステルダム~アントワープ(友人宅泊) |
3日目 | アントワープ(友人宅泊) |
4日目 | アントワープ~アムステルダム~マラケシュ(友人経営のリヤド泊) |
5日目 | マラケシュ(友人経営のリヤド泊) |
6日目 | マラケシュ(友人経営のリヤド泊) |
7日目 | マラケシュ(友人経営のリヤド泊) |
8日目 | マラケシュ~ロンドン(日本人経営のシェアハウス泊) |
9日目 | ロンドン(日本人経営のシェアハウス泊) |
10日目 | ロンドン(日本人経営のシェアハウス泊) |
11日目 | ロンドン(日本人経営のシェアハウス泊) |
12~13日目 | ロンドン~ヘルシンキ(乗継)~名古屋 |
これならなんとかなるはずです。
では、1歳10ヶ月になった娘と出発~!
■ 1日目(2012年10月4日)
■ 名古屋~ヘルシンキ~アムステルダム
いよいよ出発の日。
10時半のフライトだったので、7時ごろに家を出ました。
夫はフレックス出勤を使って、空港まで来てくれたので一緒に朝ごはん。
名古屋からヨーロッパまでの直行便はフィンエアが安いのですが、サービスはバッチリ。
お願いしていなかったのに1番前の席とバシネット(ベビーベッド)を用意してもらえました。
早起きだった娘は、すぐに爆睡(バシネットは使わず)。
機内食のランチはゆっくり食べられました。
隅に写っていますが、ドリンクはビールではなくスプライト。珍しい!
ちょっと緊張していたのでしょう。
いったん起きてひとしきり遊び、軽い運動がてらオムツ交換のためにトイレまでちょこちょこ歩いたりしていたらまた寝て、次の間食もゆっくり。今度はビール(フィンランドのSandels)です。
「テルマエ・ロマエ」と「宇宙兄弟」をゆっくり見る時間までありました。
3時間寝る、3時間遊ぶ、3時間寝る、を繰り返して10時間くらいでフィンランドはヘルシンキに到着!
周りの方たちから「こんなおりこうな1歳児もいるのね!」と声をかけていただきました。
でも、まさか母子旅行だとは思っていなかったでしょうね。
わたしも機内では「海外単身赴任のパパに会いに行く風」(?)で過ごしてました(笑)。
娘はあまり食べていなかったので、まずは空港でクロワッサン。大きい~!
迷子が怖いのでカバンの紐とつないでいたら、通りすがりのビジネスマン風の男性に「Good idea!」と声をかけられました。
ヘルシンキ滞在は数時間、すぐにアムステルダムに乗継ぎです。
3時間弱のフライトで軽食が出ました。
日本を出発して12時間、アムステルダムに到着。
空港からタクシーで10分くらいのホテルに泊まりました。
<ホテル レストラン トン シュオウス ホフ(Hotel Restaurant de Jonge Heertjes)>
公式サイト
シンプルな客室です。
雨でしたが、窓からの景色はヨーロッパらしくていい雰囲気でした。
オランダ時間の21時ごろに就寝。
■ 2日目(2012年10月5日)
■ アムステルダム~アントワープ
朝はゆっくり起きました。
朝食は階下のレストランです。
野菜はほぼないけどハムやチーズやお肉のパテやシリアルやワッフルがおいしくて2人して大満足。
チェックアウトの11時まで休憩しました。
ベルギーに向かう電車は15時の予約なのでアムステルダムの街歩きをしたかったのですが、雨だったので断念して空港で過ごすことに。
とりあえずハイネケン!
1軒目のお店で5ユーロ札を出すと「お釣りがない」と言われたので(じゃあ4.7ユーロで売るなよ)、別のお店に入りました。
朝ごはんで満腹だったので、お昼は娘はパン、わたしはワカモレチップス。
野菜が足りない!
でも、ぬりえと色鉛筆ももらって、ひとまず娘はごきげん。
雨も止んだので、食後(ビール後)は展望デッキでお散歩。
KLM(オランダ航空)の飛行機が展示されていました。
中にも入れます。
さらに屋内にはキッズコーナーもあったので、電車の時間まで飽きずに過ごせました。
お金を入れずに乗ってます。
言葉はなくても、楽しそうに国際交流。
アムステルダム空港を満喫したところで、アムステルダムの駅へ。
チューリップを買ってベルギー行きのタリス(高速鉄道)に乗車!
レイルヨーロッパで探すと、1等車がキャンペーン中で2等車より安かったのです。
日本ではありえないですね。
これは2007年パリでの写真ですが、左の赤いのがタリス。赤の貴婦人とも言われているそうです。
ちなみに右はパリとロンドンをつなぐユーロスター。
アントワープ駅で友人と合流し、ピカピカのおうちへ。
2007年にブラジルで出会ったときは友人も新婚旅行だったのですが、このときは離婚してシングルマザーでした。
上の子が7歳のときに結婚したそうなので、お兄ちゃんのDくんはもう中学生。
7歳まで結婚しなかったのに数年で離婚。ベルギー自由だな。
弟のLくんは4歳だったので、娘の遊び相手になってくれます。
おもちゃの山(とベルギーのおいしいクッキー)に心をわしづかみにされる娘でした。
晩ごはんは友人がつくってくれたチキンやエビ、お野菜も!
この日も21時には就寝。
母子ともに時差ボケもなく健康です。
■ 3日目(2012年10月6日)
■ アントワープ
朝です。
忙しいシングルマザーでありながら、バラを育てる余裕!
朝ごはんは、ハムやチーズがたっぷり。
しあわせ~!
お昼前に、近くに住む元夫さんと一緒にバルでお茶。
わたしとしては二人とも大事な友人なので、会えてよかった。
さすがベルギー、ホットチョコレートがおいしい!
元夫さんが自分でつくっている途中の家も見せてもらいました。
職業はエンジニアのはずですが、新しく買ったマンションの内装を自分で全部やるのだそうです。
あれから5年経ちますが、そろそろ家はできたのでしょうか…
その後、アントワープの最新スポットであるというMASという総合施設に案内してもらいました。
(このおじさんは知らない人です。写真を撮ろうとしたら通りました)
各階がそれぞれ美術館や博物館になっているそうなのですが、どれを選べばいいのかよくわからないし、友人も特別に勧めたい階がないようだったので、館内をぶらぶら。
屋上からは、アントワープの街が見渡せます。
友人に手をひかれ、さりげなく初エレベーターを体験する娘でした。
<Mas Museum>
公式サイト
お昼はいったん家に戻りました。
名前を呼んでもらったり、抱っこしてもらったりするだけだけどとても楽しそう。
お昼ごはん。
全部おいしかったけど、フライパンごと出てくるって豪快!
夜は、友人の彼氏の家でごはんを食べるということで一緒に。
家というか、オフィスの片隅に居住エリアをつくって住んでいる感じ。
日本から訪ねているのだから、何もいわなくてもベルギー料理のお店に案内されたり、ベルギービールが出てくるのだろうと思っていたわたしがうかつでした。
彼氏のつくったスープとテイクアウトのピザ。
でもこれは友人が悪いわけではなくて、わたしがちゃんと言わないといけなかったことですね。
子どもたちはすっかり仲良し。
この黄色い服の女の子は彼氏の子どもではなく、友人の子どもを預かっているとのことで、あとでママが迎えに来ました。
ベルギー自由だな(2回目)。
なぜか卓球したりして、ベルギービールもムール貝も逃したけど貴重な体験ができました。
■ 4日目(2012年10月7日)
■ アントワープ~アムステルダム~マラケシュ
あっという間にベルギー最終日。
昨日と同じく幸せな朝食。
クラコットとまるごとリンゴも、なんかオシャレに思えます。
路面電車の駅まで歩きます。さわやかなヨーロッパの秋!
路面電車で、アントワープ中央駅へ!
アントワープ中央駅はヨーロッパでも特別にきれいな駅で、観光名所でもあります。
アムステルダム行きのタリス(高速鉄道)が少し遅れていたので、せめてこれくらいはとクリームもりもりのワッフルを食べました。
本当はメレンゲを泡立ててつくるワッフルのほうが好きですが、駅内では発見できず。
そして今度は2等車で再びのアムステルダムを目指しました。
空港には、小さくて丸いゴーダチーズなど。
搭乗口近くに、まさかの本格パブ!
ビールに飢えていたので、吸い込まれてしまいました。
店員さんがイケメン。
そしていよいよ、モロッコへ向けて出発~!
Transavia(トランサヴィア)というオランダ格安航空会社ですが、狭い!
でも、3時間ほぼ寝ていたので問題なく過ごせました。
そしてついに、モロッコ!
タラップから直接降り立つ方式だったので、1歳児はいきなり裸足でアフリカの大地を踏みしめることになりました。
寝起きなのでぼーーーっとしています。
ぐっすり寝てごきげんの娘は、宿に向かうタクシーの中から見える景色に「きれい!きれい!」と大興奮。
マラケシュの宿「house13」は日本人経営で、2007年にもお世話になっています。
かわいい!
でもその後移転したので、ここに来るのは初めてです。
甘い甘いウエルカムミントティをいただき、オランダで買ったパンとチーズを食べて22時ごろに就寝。
■ 5日目(2012年10月8日)
■ マラケシュ
例によってゆっくり寝ました。
これが、モロッコの朝ごはん。
強力粉でつくるムセンメンというモロッコ風クレープです。
ハチミツやチーズがよく合って、大好き!
はりきる1歳児。
左手に持っているのは、ホブス(アラビアパン)です。
お昼前、ようやく出発。
フナ広場(ジャマ・エル・フナ)を目指してお散歩です。
フナ広場は、マラケシュ旧市街のシンボルとも言える場所。
10月ですが、日中はまだ暑い!
昼間のフナ広場は大道芸人がいるくらいでがらんとしています。
屋台はオレンジジュースのみ。
いっぱいありますが、値段も味も特に変わりはないようです。
人通りの多い場所は危ないので抱っこしていたら疲れました。
道ばたでアイス休憩。
観光客向けのお店ではないので、1個1DH(10円)です。
そしていったん、休憩するために宿に戻ります。
お昼はモロッコ人の宿のお手伝いさんにタジンをつくってもらいました。
すごくおいしくて、娘も大喜びで踊りながら食べました。
手は、ヘナが施されています。
いったんお昼寝して、16時からハマム(アラビア風スパ)へ。
ミストサウナに泥パック、身体や頭を洗ってもらい、仕上げにはマッサージ。
娘も一緒に洗ってもらい(無料)、とても気持ち良さそうでしたが、泥パックだけは汚れだと思って嫌がっていました。
※写真は撮れないので、ロビーの写真です。
2時間の極楽タイムを終えると、夕暮れが近づいていました。
フナ広場を見渡せるカフェ・フランスの屋上でミントティを頼んで、リラックスタイム。
夕方からは屋台が次々に現れ、暗くなるごとにキラキラを増すフナ広場です。
晩ごはんはお魚料理が食べられる4番の屋台。
2007年に来たときに、地元の人に教えてもらいました。
14番が人気で行列ですが、4番も穴場でおいしいのです。
左からフライドポテト、ホブス、潰した揚げなす、白身魚フライ。
どれも最高で、特にホブスとなすの組み合わせは至福!
なすは「潰してね」とジェスチャーで伝えれば潰してくれます。
モロッコではワインやビールが造られていますが、イスラム教の国なので基本的には禁酒。
フナ広場の屋台にもお酒はないので、リンゴのサイダーを飲みました。
外国人駐在員が多い新市街にはお酒が飲めるお店もあるようです。
このあと、フナ広場近くのお店でアラビア風のベビー服を買って宿に戻りました。
22時に娘を寝かせ、わたしはモロッコのワインで一息。
フランスワインとハンガリーワインの中間みたいな・・・って、わかりづらいですね。
■ 6日目(2012年10月9日)
■ マラケシュ
娘が朝寝坊したので、わたしは優雅に朝ごはんを食べました。
共用リビングは、開放的で明るい雰囲気。
起きてきた娘は、すっかりお気に入りのホブスとチーズ。
出かける前に、お洗濯~!
1歳にして、バックパッカーが板についています。
今日はお昼をお願いしていなかったので、お昼ごはんを食べに街歩きがてら外出。
オイルの露店、種類がすごい!
街はずれにあるアグノウ門というきれいな門を見に行きがてら、途中にあった食堂に入りました。
タジンの野菜とホブスがあれば生きていけそうな娘。
何度も道を尋ねながらたどり着いたアグノウ門。
きれいですが、苦労しただけにガッカリ感が否めません・・・
そこからはクチと呼ばれる馬車に乗って、イヴ・サンローランゆかりのマジョレル庭園へ向かいます。
最初の馬車のおじさんはかなりがめつくて、「片道100DH(1000円)で」と頼むと、「100DHじゃ片道だろ、往復250DHだ」と計算のおかしなことをしつこく言うので振り切りました。
そして、おじさんとわたしが口論しているのに平然とその馬車に乗り込んで静かに出発を待つ欧米人夫婦。
欧米人夫婦を乗せたまま「隣(御者席)に乗れ!」と馬車で追いかけてくるおじさん。
もう、いろいろおかしい。モロッコ旅情満載。
次の馬車にはすんなり交渉成立しました。
実際のところそんなに乗り心地のいいものでもなく、優雅な気分にもなれませんでしたが、これも経験。
いいおじさんのクチで、マジョレル庭園に到着。
マジョレル庭園は青を基調とした庭園で、旧市街のガヤガヤ感とはうって変わって静かなところでした。
アラビア服を来た小さなガイドさん。
欧米人旅行者たちに大人気でした。
イヴ・サンローランの記念碑がひっそりとありました。
<マジョレル庭園(Jardin Majorelle)>
公式サイト
帰りはでタクシーで快適にフナ広場まで戻り(クチの10分の1の値段)、アイスを食べてから宿に帰りました。
これは観光客用のアイスなのでちょっと高いのですが、ピスタチオおいしかった!
でも娘はモロッコがよほど気に行ったのか、はしゃいで全く昼寝せず。
夜は宿でカレーを頼み、日本から持ってきたお米を炊いてもらいました。
が、ルーとごはんを分けてもらうようお願いするのを忘れてしまい、わたししか食べられませんでした。うかつ。
ファンの風を受けて「うわ~!」と吹き飛ばされるごっこにハマる娘。
一緒に泊まっていたみなさんにも付き合っていただき、ご満悦でした。
■ 7日目(2012年10月10日)
■ マラケシュ
今朝の朝ごはんは、目玉焼き。
港町のエッサウィラにも行ってみたかったけど、移動は疲れるので今回はマラケシュだけ。
今日は洗濯をしてから、ゆっくりスーク(商店街みたいな意味)を歩きます。
まるで迷路。
鶏肉屋さんの背後のケージにいるのは、生きている鶏。2007年にはタジンを作るために絞めてもらいました。
キュウッ!という声、いまだに耳に残っています。
「無料で屋上からの景色を見せてやるからこい」と誘われて、ちょっと迷いましたが行って正解!
もちろん絨毯などの営業はありましたが、しつこくはなかったです。
窓からの景色もかわいかった!
スパイス広場という場所に行きたかったのですが、迷ってしまってたどり着けず。
ここはどこ?
でも、サボンノワール(黒いゲル状のせっけん)を買えたのでよかったです。
荷物を増やしたくないけど、2kg買い。帰国後に配ったら大好評でした。
お昼ごはんは、気になっていたオシャレなカフェで食べました。
野菜たっぷり。おいしかった~!
(どこのなんというカフェなのかはわかりません)
こちらはアボカドジュース。
とにかくホブスが好き。
宿に戻り、娘を昼寝させてから屋上の洗濯物を取りに行きました。
大きな犬を怖がるので、一緒に行けないのです。おとなしいんですけどね。
お昼寝後は、最後の夜のおでかけ。
ここは娘がなぜか大好きだったダバシ通り。
ここを通るときはいつにも増して上機嫌で、鼻歌まで歌っていたほどです。
前菜(?)にエスカルゴ。というか、コショウ辛いカタツムリ。
ピントが合ってない(涙)。
そしてまたまた、4番の屋台。
今日はイワシのフライです。
フライドポテトがお気に入り。
帰りにショウガジュースも飲みました。
宿に帰り、明日の移動に向けてパッキング。
ちょうどロンドンから来ていた日本人男性がいたので、明日からのロンドンに向けて情報収集もできました。
最終日だとわかるのか、娘は23時くらいまで共用リビングで粘って遊び、寝室へ引き上げるときは大泣きでした。
■ 8日目(2012年10月11日)
■ マラケシュ~ロンドン
朝7時半、お世話になった宿を出発。
これは路地を出たところのアトラス山脈の壁絵です。
空港に着き、出国しようとすると大行列。
搭乗開始時間も過ぎているので焦りましたが、いざ出国手続きを終えると搭乗ゲートはまだ決まっていませんでした。
残ったモロッコ貨幣を使い、アイスクリーム。
クタクタに疲れた心身を癒してくれました。
ロンドンへは大手格安航空会社のeasyJet(イージージェット)。
アムステルダムからのフライトでLCCの座席の狭さを痛感したため、マラケシュ到着後に+2,000円する足元が広い席に座席変更していました。
が、乳児連れは非常口に近いA-DはNGで、Fは予約済・・・
3列シートの真ん中のE席しか取れなかったのが気がかりでした。
(窓)A B C(通路)D E F(窓) |
でも、ここで強運を発揮!
偶然にもA-Cは空席で、DとFは夫婦だったのです。
+2,000円も払ってEに入ってくる乗客はいないと予想して、3列シートを独占するつもりで予約したのではないでしょうか。
間に入ってきたわたしたちを見て、2人はA-Cに移りたいとCAさんに交渉。
結果、わたしたちは+2,000円でD-Fを独占することができました。
超ラッキー!
DもFも好きに使っていいと言ってくれたので、機内食も荷物も置き放題。
しかも、早起きした娘はまたしてもフライト中にほぼ寝ていたので、わたしは機内食(有料)を食べながらガイドブックを熟読できました。
ちなみにロンドンは「地球の歩き方」ではなく「歩いてまわる小さなロンドン」にしました。
ヒースロー空港(London Heathrow Airport)より市内から遠い、郊外のガトウィック空港(Gatwick Airport)に到着。
easyJetはLCCにも関わらず大きな空港に就航しているのですが、ロンドンに関してはちょっと残念です。
移動は楽さを優先し、ロンドン中心のヴィクトリア(Victoria)駅までガトウィックエクスプレス(Gatwick Express)という電車を使いました。
娘は起きて、マラケシュから持ってきたホブスを食べています。
※ガトウィックエクスプレス(Gatwick Express)は公式サイトで予約できます。
ヴィクトリア駅に着いて地下鉄を探すも、なかなか見つからず・・・
と思ったら、イギリスは「SUBWAY」じゃなくて「UNDERGROUND」でした。
地下鉄を乗り継いで、宿のあるウエストアクトン(West Acton)駅まで行きました。
マラケシュでもらった笛を吹いています。
エスカレーターのない駅も多いのですが、階段を2段も上れば誰かがさっとキャリーバッグを持ってくれるので楽々でした。
さすが紳士の国!(女性が持ってくれることもありました)
そして、お迎えにきていただいて、日本人経営のシェアハウスにチェックイン。
「アップルハウス」というシェアハウスで何軒かあるのですが、わたしたちが泊まったのは「ウエストアクトンハウス」です。
※詳しい場所は予約すると教えてもらえます。
個室があります。
カーテンの後ろに隠れる娘。
バス・トイレ・キッチン・リビングは共用です。
雨だったので途中で買い物もできず、食料もないので、隣のイーリングブロードウェイ(Ealing Broadway station)駅まで食べに出ました。
が、ファストフードと外国料理の店ばかり。
スーパーで買い物をして帰り、宿で食べました。イギリスビールすら見つからず。
まだホブス!
チョコミン党として感涙のヴィエネッタのチョコミントはゲット。
キャサリン妃のお気に入りだそうです。
日本のヴィエネッタに比べると、ヒダが粗いですね。
疲れ果てて(わたしが)、22時に就寝。
■ 9日目(2012年10月12日)
■ ロンドン
狭いベッドで12時間寝て、10時起床。
お風呂に入って、久しぶりにお料理をしました。
まだホブスを食べている娘。
14時まで宿でゆっくりしてから、外出。
ロンドンは初めてでよくわからないので、とりあえず有名どころを巡りつつ街歩きする計画。
まずはバッキンガム宮殿を目指して地下鉄に乗ります。
ヴィクトリア駅だと思っていたら、手前のグリーンパーク(Green Park)駅で「バッキンガムパレス」の案内放送が耳に入ったので下車。
公園を通って宮殿へ向かうルートなのでよかったです。
公園だと安心して歩かせてあげられるのがいいですね。
ここがバッキンガム宮殿!
衛兵の交代式は午前中なので見られませんでしたが、しょうがない。
噴水があります。
<バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)>
公式サイト
次は、Uターンしてマラケシュで教えていただいたパブへ行くことに。
ヴィクトリア駅の周辺。赤いバスがロンドンっぽい!
パブ「トーマスキュービット(The Thomas Cubitt)」に到着!
ここは、お料理にも力を入れているガストロ・パブと呼ばれる種類のお店です。
見たことのないビール(IPA)。
おいしいと噂のフィッシュ&チップス。これでなんと20ポンド!
為替はともかく両替レートは1ポンド140円近いので、高い!
でも、仙台麩やドーナツのようなサクサクの衣、絶品です。
娘が寝ていたのでゆっくり飲もうと思っていたら、「Hello baby~♡」と高い声で店員さんに話しかけられ、目をさましてしまいました。
そしてもりもり食べる。
パブに子連れで行くことや、子連れでお酒を飲むことがイギリスでNGだと困るので、ロンドンに詳しい方に事前に確認しましたが、「パブはファミレスのようなものだし、お酒を頼まないと逆に”パブなのに飲まないの?”って感じだよ」だということだったので一安心。トイレにはおむつ替えシートもありました。 |
<トーマスキュービット(The Thomas Cubitt)>
公式サイト
それにしても、ヨーロッパの街角は絵になりますね。
ロンドンをお散歩♡
もうちょっと観光するか、と帰りにノッティングヒルゲート(Notting Hill Gate)駅で途中下車。
閑静な住宅街で、教会もあってきれいなところでした。
アンティークマーケットで有名なポートベロー通り。
マーケットは終わっているのでシーンとしていますが、いくつかショップは開いていました。
歩き疲れたので、人気料理家のジェイミー・オリバーのお店で休憩。
1階ではお料理教室を開催中でした。
2017年現在、この場所にこのお店はないようですが、1日からのクッキングスクールは今もありますし、キッズクラス(8歳以上)もあるので旅行中にお料理を習うことはできそうです。 ⇒ジェイミー・オリバー・クッキングスクール |
教室の周りはショップで、食器やお惣菜やパン、食材を売っています。
2階がカフェです。
スパークリングワインのカラフェがお得だったので頼んでしまいました。
隣の席の女の子がずっと遊びに来ていて、娘も飽きずに過ごせました。
宿に戻って、前日に買っておいた野菜で娘のごはん。
きのこ好きなので、マッシュルームを炒めると喜んで食べました。
バゲットも大好きなので、大きな笛のようにまるかじり。
この日も22時に就寝。
■ 10日目(2012年10月13日)
■ ロンドン
またまた2人で12時間ほど寝てしまい、11時前に起床。
お風呂に入り、今日は洗濯もします。
中庭があるので干す場所には困りません。
ヴィエネッタ、朝晩食べないと追いつきません。
モロッコで買ったアラビアンズボン、かわいくていい感じ!
ちなみに6歳になった今でも愛用しています。
お昼ごはんを作って食べたあと、前日に引き続きノッティングヒルへ。
ものすごい人混み!滞在時間30分程度で少しお買いもの。
かの有名な大英博物館へ!
入場料は無料(寄付制)。
そんなにゆっくりもできないので、小銭を寄付して入りました。
今度はちゃんと払ってじっくり…!
ロゼッタストーンだけ見ました。
ケース入りなので近づけないし、間近では見られませんが、細かな文字にはけっこう感動します。
<大英博物館(The British Museum)>
公式サイト
そのあと、今日のメインイベント!
エンバンクメント(Embankment)駅近くの港から、テムズ川を下ってグリニッジ(Greenwich)へ。
乗り方の詳細は、ロンドンナビを見るとわかりやすいです。
⇒テムズ川を通勤用フェリーで観光してきました!
市民の足的な船で、2012年当時は6ポンド(約800円)。
オイスターカード(ロンドンの交通系ICカード)で割引があります。
ゆっくりと進んでいきます。
こちらの船は観光用なので、たぶん倍くらいの値段かな?
「ロンドン橋落ちた♪」のロンドンブリッジ港。
跳ね橋として有名らしい、タワーブリッジ。
有名と言っても、わたしは知りませんでしたが・・・
<タワーブリッジ(Tower Bridge)>
40分ほどでグリニッジに到着。
ロンドン中心地よりちょっと静かで、
同じようにかわいい街並みが落ち着く感じです。
天文台の入館時間はすでに過ぎていましたが、感慨はあります。
子午線の上には立てなくても、満足満足。
丘の上から、市内を一望!
<グリニッジ天文台(Royal Observatory Greenwich)>
公式サイト
18時になり、おなかも空いたのでミートパイ屋さん「ゴダーズ@グリニッジ(Goddards at Greenwich)」でごはん。
見るからにおいしそうな雰囲気!
野菜なし。でもおいしい!
ベッカムの好物だそうです。
<ゴダーズ@グリニッジ(Goddards at Greenwich)>
公式サイト
そして、昨日に続いてパブへ。
こちらは昨日と違って、昔ながらのパブです。
子ども用いすもあります。
触ってるだけですが、楽しんでました。
電車もあるのですが、また船で帰りました。
行きはエンバンクメントから乗りましたが、帰りはひとつ先のウエストミンスター(Westminster)まで乗船。
向かい側が、ライトアップされたビッグベン。
もう美しすぎ!いいカメラ持ってもう1回行きたい!
ロンドン・アイのあるところです。
駅はビッグベン側にあるのですが、渡り方がよくわからず、そのへんの人に聞いて橋の場所を教えてもらいました。
実は英検4級なので、「I’d like to あっち」とか、日本語と指さしを交えて適当に聞きますが、伝わります。
ビッグベンを背景に、撮ってもらいました。
ビッグベンの裏手にはウエストミンスター寺院がありますが、どれなのかはっきりわからず。
これもちょっと違うような。
今回改めて思いましたが、観光名所は圧倒的に美しいものでないかぎり、写真とかで事前によく知っておいたほうが感動が大きいのかも。
「あの○○を生で見てるぞ!」という付加価値、重要です。
<ロンドン・アイ(The London Eye)>
公式サイト
<ビッグベン(Big Ben)>
公式サイト
<ウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)>
公式サイト
帰りは乗りたかった地下鉄が運休のため、遠回りしてイーリングブロードウェイ駅経由になりました。
宿の最寄駅のコンビニは20時くらいで閉まってしまうので、途中下車してイーリングのスーパーで買い物して戻りました。イーリング行き過ぎ。
無駄な待ち時間と遠回りで22時を過ぎてしまったので、急いで娘を寝かせ、わたしは野菜摂取してから就寝。
前日にジェイミー・オリバーのお店で買ったグリーンオリーブがめちゃくちゃおいしかったです。
大粒なだけじゃなく、ほんのりバター風味なのです。
でも、冷やしてもバターで白くなったりはしないし、どうやってつくってるんでしょう。
あれもう1回食べたいなあ。
■ 11日目(2012年10月14日)
■ ロンドン
日曜日です。
前日の夜、マラケシュの宿で会ってロンドン情報を教えてくださった方から「日曜日にはサンデーローストという食習慣がありますよ」というメールをいただき、ランチをご一緒する約束をしました。
毎日来ているイーリングブロードウェイ駅。
お店に到着。
ビールもありましたが、今回はリンゴのお酒、シードル(右)にしました。
日本ではフランス語でシードル(cidre)と言いますが、英語ではcider。サイダーです。
イギリスのパブにはだいたい、樽生のサイダーがあります。
日本でも増えてきましたね。キリンシティとか。
チキンやポークも選べましたが、やっぱりローストビーフでしょう。
上に乗っているのはヨークシャー・プディング。
プディングと言ってもプリンではなく、シュー皮が湿ったみたいなお料理です。
おいしいものだと思っていませんでしたが、これはおいしかった!
娘も、もりもり食べました。
もともと小食でしたがこの旅行で食欲スイッチが入り、よく食べるようになりました。
<ヘブン・アームズ(The Haven Arms)>
公式サイト
お誘いしておいてご馳走していただき、食後には念願の赤い2階建てバスに乗って、キューガーデンズへ。
世界遺産に指定されている、王立植物園です。
内部を歩いてまわるには時間が足りないので、+5ポンドで一周する電車みたいなのに乗りました。
お隣のおばあちゃん、いかにもな英国レディですね。
簡単な英語で、ときどき解説もしてくれました。
日本より一足先に紅葉も満喫。
なんて絵になるんでしょう~!
子ども用の公園もあります。
コルクだったか木くずだったか、とにかく転んでも痛くないようにしてありました。
キッズエリアのかわいいこと!
相変わらず、どこでも普通に国際交流できます。
薄暗くなってきたので、今度は歩いてゲートまで戻りました。
最後、お土産屋さんのシールブックがめちゃくちゃかわいかったので、持てる限り買ってしまいました。
1冊400円くらいしたと思いますが、10冊近く買ったかな。
<キュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)>
公式サイト
キューガーデンズを出たのは18時前。
行きのバスのなかから良さそうな紅茶屋さんを見つけていたので、5分ほど歩き、娘を寝かせていざ入店。
でも、18時を1分過ぎていたのでイートインは断られてしまい、エクレアとキッシュを買いました。
シンプルなんだけどものすごくおいしいエクレア!
<Newens The Original Maids of Honour>
公式サイト
こちらでは電車内でもみんな飲み食いしているのでバスで食べました。
帰りのバスは、2階席!
宿に戻り、野菜炒めとキッシュで晩ごはん。
この日は夜のうちにお風呂に入って、娘は21時、わたしは23時ごろに就寝。
■ 12~13日目(2012年10月15~16日)
■ ロンドン~ヘルシンキ~名古屋
いよいよ最終日です。
パッキング終了。
これに、シールブック10冊くらいとモロッコのサボンノワール(黒石鹸)2kg入ってます!
荷物がどれくらいになるかわからなかったので(電車移動できない量になっていたら困るので)、ヒースロー空港へは車をお願いしていました。
入国時はLCCだったのでガトウィック空港でしたが、出国はフィンエアなのでヒースローです。
早朝料金込みで計57ポンド(約7500円)、けっこうな出費。
しかも8時までだから+20ポンドと言っておいて、10分遅れでやってくるし、渋滞にハマっても知らん顔。
言葉の通じる日本人なら安心かと頼みましたが、ずいぶんと無責任な人だったので、次回は地元の送迎会社を探そうと思います。
出発の1時間20分前にようやく空港に到着。
出国審査後、残っていたお金で朝ごはんを食べました。
ちょうどいい量です。
そして、まずはヘルシンキに向けて出発!
ここでは娘は寝ずに機内食をもりもり食べ、3時間でヘルシンキ着。
さすが北欧は福祉国家。
子どもを乗せられるかわいいカートもあります。
到着も遅れましたが、乗継便の出発も遅れたので余裕がありました。
お土産のムーミンを見たりして、しばし空港を散策。
座席が予約時と違っていたのでチェックインカウンターで聞こうとしましたが、日本人団体客に次々と割り込まれて断念・・・
見て見ぬふりをしている添乗員に文句を言うのも面倒だし、かと言って後ろに並び直すのも癪なので、フードコートのビールの列に並び直しました。
イライラしててもビールはうまい。
娘はクラッカーに、ロンドンで買ったキッシュを塗ってご満悦。
そしていよいよ、日本へ向けての10時間フライト!
心配していた変更後の席は、1列目の足元の広い通路側でした。
そういうことか、ありがとうフィンエア様。
味のついてないペンネも、苦手なはずのトマトソースも食べる食欲全開の娘。
もちろん、わたしはビールも飲みました。
到着2時間前の軽食。ここは紅茶とジュースです。
おとなりの席だった日本人女性と話が盛り上がり、あっという間の10時間で日本に到着しました。
ロンドン時間では深夜なので娘は爆睡。
抱っこで到着ロビーに出ると、夫が午前休を取ってレンタカーを借りて迎えにきてくれていました。
(夫に写真を撮らせておいて、3ショットを撮り忘れるという痛恨のミス)
回転寿司のランチセットを食べて帰宅、夫はお仕事へ。
車で帰れて楽々でした。感謝!
娘を昼寝させて、お土産撮影会。
あれだけの荷物によくこれだけ詰め込んだなと、我ながら感心です。
もう1回載せますが、荷物これだけ。では最後に、旅費の記録。
2週間近くという長めの日程でヨーロッパとアフリカへ行ったので、50~60万円使ったと思う人が多いようですが、半分くらいです。
今回は移動(タクシーや送迎)にお金を使ったので、大人の一人旅だともう少し安いはず。
<交通費> 日本⇔ヨーロッパ(FINNAIR) 12.5万円 オランダ⇒モロッコ(transavia) 2.0万円 モロッコ⇒イギリス(easyJet) 1.5万円 アムステルダムの空港⇔宿(タクシー) 0.5万円 アムステルダムの空港⇔ベルギーの友人宅(特急)1.2万円 マラケシュの空港⇔宿(タクシー) 0.5万円 ロンドンの空港⇔宿(電車&送迎) 1.0万円 <宿泊費> オランダ(1泊) 0.5万円 ベルギー(2泊) 0.0万円 モロッコ(4泊合計) 1.2万円 イギリス(4泊合計) 2.0万円 <海外旅行保険> 損保ジャパン(娘) 0.3万円 クレジットカード付帯(自分) 0.0万円 <その他(食費、入場料、電車代、お土産代等)> オランダ&ベルギー 0.5万円 モロッコ 2.5万円 イギリス 3.0万円 ———————————————- 合計 30万円弱 |