【2012年4月】初めての海外旅行は、北京(1歳4ヶ月)

娘の初めての海外旅行は、1歳4ヶ月で中国・北京でした。
PM2.5が問題視される前のことで、「いつものスカイスキャナーで検索したらGWに安いチケットがあったから」「フライト時間(3~4時間)が許容範囲内」という理由です。

※以下の情報は、価格やレートを含めて2012年当時です。

2012年4月30日

当日、中部国際空港(セントレア)までは豊田市駅前からの空港バス。
フライトが夜の21時だったので、GW限定の夕方営業をしていた駅前にあるおなじみのバーで軽く一杯。
さすがに子連れはNGなので娘を図書館内のキッズコーナーで遊ばせ、夫婦交代で伺いました。

ちなみにこちらのバーには、今年(2016年)の花火大会に子連れで伺いました。
店名は出していませんが、お問い合わせいただければ個別にお返事します。
のんべえの子連れ花火鑑賞@豊田おいでんまつり

そして空港へ向かい、出国手続きを経て登場。
北京経由でアブダビに行くエティハド航空でした。

「1歳児に夜便は大丈夫?」というのは誰しも気になるところだと思うのですが、娘はこのころまだ長く昼寝して就寝が遅くなることもよくあったので、この時間のフライトでも問題ないと判断しました。幼稚園に行くリズムができてしまっている今(3歳と5歳)は、逆にかわいそうで選べない時間帯です。

夜なので機内はムーディな照明でヒーリングミュージックが流れ、CAさんのお化粧も濃いめだったので娘は最初怖がって泣いていましたが、離陸するころにはご機嫌になっていました。
遅めの夕食は機内食。写真が下手で恐縮ですが、洋食はひよこ豆のサラダと鶏の煮込み。ごはんは細長いインディカ米。

和食は海老カツ丼で、ごはんはジャポニカ米。

デザートのお汁粉、赤福を溶かしたみたいで侮れないおいしさ!

アラブ首長国連邦の国営航空会社であるエティハド航空はお金持ちなので、子ども向けのおまけが豪華です。1歳なので無料で乗っているのに、往路だけでこの量。

袋はラクダのリュックに玩具が詰まっていました。
未開封のまま誰かのお土産にしたいくらいです。

娘が仮眠している間に、北京首都国際空港に到着しました。

着陸前の夜景を見て「ちれぇ~、ちれぇ~♡」と叫ぶ娘。
ここで飛び出した新しい一言は、このあと数ヶ月ブームが続きました。

24時間の空港ですが、さすがに深夜1時は閑散とした雰囲気でした。

と、タクシー乗り場で夫の職場の知り合いAさんに遭遇し、プライベートで北京の友人に会いに来ているから、明日一緒にごはんを食べよう、という話に。少人数の中国旅行では食事が残念なので、これは嬉しいお誘いでした。

そして、深夜に北京市内までの移動はかわいそうだと予約していた空港近くのホテル。
タクシー乗り場で印刷した地図を案内係に渡し、案内係がタクシー運転手(女性)に見せたところ、「わからないから嫌だ」(想像)と激怒。
案内係の携帯で運転手がホテルに電話して道の説明を受けてなんとか乗れたものの(乗れるまでに15分)、結局迷いまくり、徒歩くらいのスピードで1軒1軒看板を確かめてようやくたどり着きました。

さすがに申し訳ないとメーターに表示されている20元(約350円)より多い50元を渡したのですが、「もっと払え!」(想像)とまたまた運転手が激怒。
それは嫌なので「謝々♡」とにこやかに笑ってホテルへ入ろうとすると、「デ・シェーシェー!!!」と捨て台詞を残して走り去りました。「謝々じゃねーよ!!!」みたいな意味なんでしょうか。

そんなこんなでようやくチェックインできたホテルがこちら。
1泊2,747円。
空港に近いところがいいと思ったけど、逆効果…

□ スカイハウスビジネスホテル
空港世紀商務酒店 Beijing Sky House Business Hotel

アメニティはひととおり揃っていますが、スリッパは薄紙のようだし、シャワーの温度は39度くらい。
文句が出ないギリギリの最低ラインを見事になぞっている感じのホテルでした。

まあまあ建設中だし(笑)。

布団に入れたのは2時を過ぎていました。

2012年5月1日

チェックアウトが12時なので、10時くらいまで3人でゆっくり熟睡。
タクシーで北京市内に向かいたいところですが、有無を言わせずにマイクロバスで空港まで送り届けられてしまい、空港からタクシーで宿泊先のホテルまで。

□ リー ガーデンサービス アパートメント
北京麗苑公寓 Lee Garden Service Apartment Beijing

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黄砂かPM2.5かわかりませんが、かなり空気が煙っている感じ。
でも高層階なので眺めは良かったです。

こちらは3泊するのでしっかり選んでいました。
それでも3泊で30,227円、それにしてはゴージャス!

日本では少ないので難しいですが、海外ではキッチンと洗濯機が付いてるアパートメント型を選ぶことが多いです。

一休みしたあとは、まずは街のお散歩です。
どこかでお昼ごはんを食べて天安門広場を見るまでが目標。

胡同という古い街並みのあるエリアがあったので寄り道。

どうにも気になる佇まいの食堂を発見。

入ります。ビールは冷えていました。北京初ビール!

やっぱり麻婆豆腐でしょう。美味!

隣の人が食べていておいしそうだったので指差し注文した一品。
にんじんいっぱいですが、チンジャオロースーでした。美味!

これは酸辣麺ではなく酸辣粉。
でんぷんが原料の、太い春雨のようなもの。

唐辛子のヒーヒーと、山椒のビリビリ。
でもすごくおいしくて、ハマりそうな味です。これはまた食べたい。

Googlemapで探したのですが、「重慶麻辣燙」ではお店の場所が特定できませんでした。
東四駅近くにある、前炒面胡同にある「重慶麻辣燙」です。
なんとなくこのへんでしたが、いかんせん古いお店だったのでいまもあるかどうかは微妙です。

食後、地下鉄を乗り継いで天安門広場へ。
やっぱり北京に来たらまずはここに行かなくては!


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外国人観光客よりも中国人でごった返していました。
でもスケールは大きい!

喧騒の中で熟睡する娘。

暑いので、道端で売っていたアイスを買いました。
ガリガリ君系でおいしかったです。1本1元(15円)。

地下鉄はけっこう混んでいたし、タクシーは2~3kmだと乗車拒否されてしまうので、ホテルまで30分くらい歩いて帰りました。

そして夜は、空港で会ったAさんの案内で北京で人気のオシャレなレストラン
花家怡園(四合院店)」へ。四合院造りという伝統建築なのだそうです。


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レンコンにもち米を詰めた前菜(桂花糯米藕)。
上海出張で案内してもらったレストランで食べたのが感動的においしかったので中国へ旅行するたびに頼むのですが、いまだにあの味には出会えず…これも全然違いました。

サンザシ、きゅうり、白菜のカラシ巻きの三種盛り。これはさすがにオシャレです。

わたしの大好物、葱油餅。これは娘もよく食べました。
これは家庭でも簡単に作れます。
台湾屋台の味!塩味のパイ風クレープ、葱油餅

「四季豆っていう豆がすごくおいしいから、メニューにあったら頼むといいよ」とAさんに勧められて頼んだ四季豆の炒め物。すごくおいしいいんげん豆という感じです。

そしてわたしが絶対食べたかった北京ダック。

こちらのお店は創作料理もウリらしく、梨と一緒に巻いて食べました。
合いますね~

お店を出ると、大賑わい。
並んでいるお客さんなのかたむろしている人なのかよくわかりません。
屋台とかではないです。

宿に戻って、旅行恒例の晩酌をしてから寝ました。

2012年5月2日

またまたゆっくり寝て、前日にスーパーで買っておいたドラゴンフルーツでごく軽く朝ごはん。
偽物のココナッツサブレと、この飲み物は…

黒ゴマドリンクです。すごく美味しそうなパッケージに惹かれて買いました。
15袋くらい入って、たしか11元(約165円)でした。

が、実際はすごい。というかひどい。

でもなんとか溶かして飲みました。
砂糖を入れると期待した味になりました。

お散歩がてら、ブランチ的な感じで前日に気になっていた小龍包屋さんへ。
杭州なので北京ではありませんが、いいんです。

上海の南翔饅頭店や台湾の鼎泰豊など、日本にも出店しているような薄皮の小龍包とは違いますが、手作りの素朴な味で、おいしかったです。1籠7元(約105円)。

そのあと、王府井小吃街という観光客用のストリートへ行ってみました。


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サソリの串とか、いかにも観光客向けのお店が並んでいました。
客引きの活気も東南アジアっぽいです(東南アジアじゃないけど)。

食べてばかりですが、おやつは「満記甜品(王府井店)」へ。香港が本店の人気店です。

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マンゴーにバニラシェイクをかけ、黒いもち米とマンゴーをトッピングしたデザート。

そして、香港でも大人気のマンゴーパンケーキ!

マンゴーとホイップのクレープ包みです。
ここでも食べられるなんて、幸せ。

お腹が充分に満たされたので、タクシーで30分ほどかけて翌日の万里の長城行きの電車のチケットを買いに北京北駅まで行きました。
1回目の窓口では「とぅもろう、もーにんぐ」と言われ、別の窓口では紙に「明日来」と書かれて買えず・・・
窓口での前売り制度がなくなっていたのでしょうか。
しかも、時刻表を確かめたところ乗る予定にしていた9時の電車は翌日運休?

これ以上考えられないので、いったん次の目的地である「景山公園」へ。


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ボタンが満開でとてもきれいでした。
高級そうなカメラで花を撮影するカメラ小僧の姿も多く、そこは世界共通なんだなと思いました。

細工が細かくて鮮やか!

↑垂直にトリミング補正する気力がありませんでした。いつかやります。やるかも。

いちばん高い万春亭からの故宮博物館を見下ろす眺めは最高でした!

ホテルまではタクシーで拒否される距離なので歩いて帰りました。
海外に行くと必ず買いたくなるマグナム、大好き!パルムみたいな感じです。

通りすがりのお店で、蜂蜜入りの飲むヨーグルトも買ってみました。
陶器の瓶入りで、どろどろと濃いめ。おいしかったです。
0~4℃という指定は全く守られずに路上販売されていましたが…

2泊目ともなれば、ホテルのドアマンともすっかり仲良しです。

ちょっと休憩して、今日もAさんと食事です。
今日はお友達も一緒とのことで、中華料理は大勢のほうが楽しいのでお誘いに乗りました。
どんなお店かはわからないけど新源里にある「沸腾鱼乡 」というお店です。

水煮魚(水煮と言いつつ油煮)が人気のお店だそうで、黒魚という2kgもある川魚を選んでもらい、待つ間に前菜などを。
茹でたクルミは不思議と脂っぽさがなく、初めての味でした。

香椿という中国野菜のスプラウト。かなり青臭い味です。。

茹でたブロッコリーのにんにく和え。鮮やかな緑!
ほかのお料理もいろいろあって、どれもおいしかったです。

お魚登場!

川魚ですが臭みはなく、カレイのような淡泊さ。
揚げ煮という感じで、辛いけどとてもおいしかったです。

中国の子どもが大好きだという大きな肉団子!

でも日本の子どもには八角が強すぎてあまり食べられず…。残念。

スモーキーな香りのする梅ジュース(酸梅湯)、これもおいしかった~!

そしてホテルへ帰ります。誰?(笑)

写真だとたくさん食べたようですが、実はあまり食べていなかったので、スーパーで夜食に冷凍餃子を買ってみました。
茹でるつもりでしたが、キッチンに蒸し器があったので蒸し餃子に。

タレがなくても美味!さすが中国!

食後のデザートにビエネッタ。チョコが少ない!

2012年5月3日

観光するには最終日、8時発の電車で万里の長城に行こうかとも思いましたが、娘の体力も考えて11時の電車で行くことに。
タクシーの渋滞もあって10時45分ごろに北京北駅に着き、切符を買おうとすると、なんとダメだと・・・!

満席なのか時間切れなのかわかりませんがとにかく買えず、「11:10」と書いた紙きれを投げつけられてしまいました。
どうやら、12時45分発の切符が11時10分から発売のようです。
それでも長城は行けるけど、それだと帰ってくるのが19時になるし、翌日は10時のフライトなので早起きしないといけません。

ちょっと迷った結果、決めました。万里の長城は今度にしよう、と。
今度っていつやねん、という話ではありますが。

浮いたお金で贅沢しようと、2回目の北京ダックを食べに「鴨王」へ行きました。


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やっぱり残念な桂花糯米藕。

ここは、ハーフサイズの注文でも実演で切ってくれるのが嬉しい。

付け合わせはスタンダートです。
甜麺醤とざらめの相性がいい感じでした。

普通の皮(皮餅)だけでなくバンズみたいなのもあって、これもおいしかったです。

四季豆とナンコツを炒めたもの。
58元(約1000円)という高額に迷いましたが、日本では食べられないので思い切って注文です。
美味!

北京ダックのセットに、スープもついています。
滋味深いとも言えますが、薄味すぎてたくさん飲むのはちょっと厳しいです。

揚げワンタン?の入ったセットの炒め物はすごくおいしかった!

レタスに包んで食べると、さらにおいしい。

近くにあった国営デパートをブラブラしてもまだ14時。
時間を持て余したので「鴨王」のとなりにあったマッサージ「良子健身(建国門店)」に行くことにしました。


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子どもの相手をしながらでも施術が受けられる足マッサージにしました。

はしゃぎ疲れた娘が寝たので、後半はサービスのスイカを食べながらゆっくり。
最後に10分ほど肩マッサージもあったけど追加料金もなく、通路ですれ違う従業員の方たちは全員ちゃんと会釈!
たまたま入ったお店だけど、大当たりでした!

マッサージ後は地下鉄で王府井に戻り、歩行者天国をぶらぶら。
写真は撮れなかったけど、中国の幼児はお尻が破れたズボンを履いていたりしました。
トイレに行きやすいようにだそうです。画期的!

歩行者天国にあった北京ビールの生を飲んで宿へ帰るつもりでしたが、クラフトビールを発見!
しかも北京ビールより安い!

「Golden Hands」、日本のクラフトビールには及ばないけど、手作りの味がしました。
検索しても出てこないので、もうないのかもしれません…

夜は、昼間食べきれずにテイクアウトした「鴨王」と、前日残した冷凍の水餃子と、娘には日本から持参したパパっとライス。

デザートはロンガン(竜眼)。
ブドウのような、ライチのような、中国へ行くとよく売っているフルーツです。

 ■2012年5月4日

前日は21時に寝たので、3人揃って6時前にさわやかに起床!
タクシーを呼んでもらって、7時半ごろに空港に着きました。
荷物も多いし、子連れなのでこのへんは贅沢にいきます。

空港での朝ごはんは、炸醤麺(ジャージャー麺)、小龍包、豆乳。
わたしは豆乳が苦手なので、これは夫の分。

これで、残金は1分(0.15円)。完璧!

アブダビからの機材が遅れたとかで、飛行機は約50分遅れ。

タイミングよく、乗ってすぐに娘は爆睡。
空いていた4人席に案内していただきました。感謝!

親2人はゆっくり、機内食でワインを満喫。

UAE国営なので、モニターにはメッカの方向が表示されます。

2時間半くらいで、あっという間にセントレアに到着!

でも、旅行はまだ終わりません・・・

荷物はほとんど空港から宅急便で送ってしまい、帰省中のお友達夫婦と一緒に名古屋駅のビアガーデン「マイアミ」で乾杯!

そんなこんなで、大過なく終わった初の子連れ海外旅行でした。
買ったものいろいろ。質のイマイチなおむつ。

北京ダックは、日本にもあるけど「全聚徳」。
上海では2回行ったことがありますが、わたしが北京ダックを好きになったきっかけのお店。

あきらかに雪塩のパクリの塩。

お料理好きの友達用の調味料いろいろ。
豆鼓は意外に当たりでしたが、日本ではあまり売っていませんね。

空港で買ったTシャツは、娘用と姪っ子用。
空港で売っている商品のせいか、日本でも一度着ている人を見かけました(大人!)。